身体がついていきません

残暑お見舞い申し上げます。って言葉がぴったりくるくらい、また猛暑に逆戻りですね。

暑い暑い。ムシムシです。

それでいて、夏風邪がなおらず、鼻水がよくでます。

寒暖の入れかわりが、こうも激しいと、身体がついていきません。

自己管理といわれても、どうやればいいのかわからなくなります。

家の中では人間がのび、家の外では野良猫がのびています。おーい、鉄板焼きのように熱い屋根のうえで跳ねている雀さん。焼き鳥になるなよ。

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アイラブ・オザキ

秋風の吹く夕暮れの商店街を歩いていると、尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」を口ずさんでしまうのは私だけでしょうか?
尾崎豊をテーマに4コママンガを描いてみました。

     アイラブ・オザキ

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にほんブログ村「4コマ漫画トーナメント」3位作品

圧巻の3D映像に酔う

昨日、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を観に行ってきました。

上映時間は、21時20分。けっこう遅い時間ですね。
仕事を終えて家で夕飯を食べてから出かけるとなると、その時間しかなかったので。明日仕事休みなので、思い切ってでかけたわけです。こんなに遅い時間の上映を観たのは、「007スカイホール」以来です。っていうか、映画館に足を運んだのがそれ以来です。

こんなふうに、本当にたまにしか映画を観に行かないボクですが、それでもそれを観に行こうと思ったわけは、新聞の紹介記事を読んで興味をもったからです。
SF映画の傑作だと書かれてあったので、観ておいて損はないと思ったわけです。

知らずに行ったのですが、その日はメンズデーで割引料金で観られました。ラッキー! 基本料金1000円+3D作品鑑賞料金400円+3D眼鏡料金100円で1500円と、800円も得をしてしまいました。
しかも3D眼鏡ももらえるんですね。3D映画を鑑賞するのも初めてなので、まさか100円で眼鏡をもらえるなんて思いませんでした。次回見るとき、携行しようっと。

不勉強でしたが、この映画続編だったんですね。それ以前に、スタートレック自体観たことがないという超初心者。話についていけるかという心配が、さらに倍増されてしまいました。

しかし映画がはじまってみると、その心配も杞憂に終わりました。
登場人物の予備知識がないので、最初は戸惑いましたが、じきに人物関係が見えてきて、ストーリーに集中することができました。
吹替だったことも、助かりました。字を追うのにしばられていたら、せっかくの3D映像が楽しめないですしね。

それにしても、3D映像のスゴさには驚かされました。
最初のシーンは、探査している惑星が地殻変動を起こし、噴火の火の粉が降り注ぐなか、主人公たちは原住民に追われ逃げ回るというものでしたが、まるでボクにむけて火の粉や原住民らが放つ矢が飛んでくるようで、生命の危機を感じ反射的によけてしまいました。こんなのを観ながら耳ほりでもしていたら、危ないでしょうね。

正直な感想は、この映画は3Dで観なければ意味がないなというものでした。
残念ながら、これほどの映像をもってしてもあまり感情移入ができませんでした。
正反対の性格の相棒、ここではキャプテンと副長という相棒の対立から始まり、最後は立場が逆転することで互いの言い分が理解し合えるというよくあるパターン。
乗組員を救うために自らの命を犠牲にしたキャプテンを蘇生させる奇策も簡単に読めてしまい、ちょっとしらけてしまいました。

何より冷めてしまったのは、何でもありの展開。ハリウッド映画的なご都合主義のアクションでは、ちっともスリリングじゃなく、設定が違うだけでまたどこかで観た映画をみせられた気分になってしまうのです。

それでも眠くならなかったのは、3D映像の進化の力です。
この圧巻の映像を観るだけでも、劇場に足を運ぶ価値があります。

でも、4Dの映画ができたら、どうなるんでしょうね。
自分が映像の中心にいて、まわりにその映画の登場人物がいたりするのかな。

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倍返し

半沢直樹視聴率すごいですね。ボクも視ています。
そこで半沢直樹の決めゼリフ、「倍返しだ!」をテーマに4コマ漫画描いてみました。
倍返しもほどほどに。

        倍返し

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読ませる技術と的確な文章力に脱帽

最近、読み始めた小説にひどく感心しています。

小説のタイトルは「藁にもすがる獣たち」。講談社から文庫本でこのほど(今年8月9日に第1刷)発行されたのですが、単行本としては同社から2011年8月に刊行されていたのですね。知りませんでした。

恥ずかしながら作者の名前も知りませんでした。作者名は、曽根圭介さん。ボクと同世代の作家さんなんですね。
経歴をみると、2007年に日本ホラー小説大賞の短編賞部門の受賞でデビューしたとのこと。

ここ10年ほど小説から遠ざかっていたので、その失われた10年のあいだにデビューされた作家さんだとわかれば、知らなかったのも無理はないなと納得しています。

「藁にもすがる獣たち」を購入したきっかけは、行きつけの本屋の新刊紹介コーナーでふと手にとってみたこと。ペラペラと流し読みをしてみたら、人物描写に優れている点において、これは比類ないぞとゾクゾクし、即買してしまいました。

冒頭からおもしろく、かつてはまった奥田英朗氏の小説に似ているなと好印象をもちました。

梁石日氏の人物表現の巧みさにもため息がでますが、それを脅かす力量をもった作家の登場に喜んでいる今日この頃です。

小さい秋

日ごと秋めいてきますね。
そこで、秋をテーマに4コマ漫画を描いてみました。

        小さい秋

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秋の気配に人生を想う

なんだか急に秋っぽくなってきましたね。
ニュースでは、ススキも穂をだしたそうで。

今朝は寒さに目が覚め、首までタオルケットをかける始末。
寝冷えしたせいか、会社ではくしゃみばかりしていました(鼻水も出るし、風邪でもひいたかな。風邪薬を飲んで、今日は早く寝るとしますか)。

それにしても、人間って勝手なものですね。
あれほど猛暑にうんざりし、早く秋が来てくれないかなと切望していたのに、いざ秋めいてくると、寂しくなり、過ぎていく夏を惜しんでしまうんですから。

人生も同じなのかな、とふと思いました。

仕事に追われ、人間関係にも疲れ、ストレスまみれ。
あ~あ、早く定年になって、会社から解放されたいものだと思ってばかりですが、定年を迎えれば、寂しくなって、大変だったサラリーマン時代が輝いて見えるのかもしれません。

そんなふうに考えれば、今の時間が愛おしく感じられ、頑張ってみようかという馬力もでてくるのでは。

憧れのカップル、山下夫妻

いやぁ、極楽ですね。
休日の日課のウォーキングを終え、シャワーで汗を流した後のリラックスタイム。窓から入る風が気持ちいいです。

今日はまだら雲が空を覆い、スッキリしない天気でしたが、そのおかげで暑さも和らぎ、昨日と同様、とてもウォーキングしやすかったです。

涼風になびく青々とした稲、風に乗って悠々と飛ぶトンボの群れ、あちこちの家からきこえる涼しげな風鈴の音、とても気持ちよく、いつもより遠回りしてしまいました。

ウォーキングのお供のラジオも、とても良かったです。
『山下達郎サンデー・ソングブック』の放送時間(14:00~14:55)にあわせて、毎週日曜日ウォーキングをしているのですが、今日はゲストに達郎さんの奥様でいらしゃる竹内まりやさんを迎え、それぞれの歌を紹介しながら、思い出話に花を咲かせていました。

それにしても、夫婦仲がよろしく、実にうらやましい。この番組を愛聴しはじめた20数年前から、憧れを抱いてきたご夫婦ですが、いまも変わらぬ仲の良さに、憧れをとびこして感動すら覚えます。

しかし、今回の放送でながされたご夫妻の曲を聴いてみれば、人生に負けないで頑張っていこうという人生の応援歌を、ともに、いかに多く歌われていることか。

こうした励ましあいは、夫婦のあいだでも行われているに違いなく、それが相互の信頼と絆を深める秘訣ではないかと、勝手に推測しました。

より良く生きる人生なくして、人の心を打つものは書けないと思います。

今日も勇気をもらいました。ありがとうございます。


第二十七話 初めての実習

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ケンシロウは、いきなりリーフの介護を任されても困ると思い、大慌てでミントを呼び止めました。

「どうされました?」

振り返ったミントを見て、ケンシロウが口を開こうとすると、

「シッコ」

リーフに先を越されてしまいました。

「ああ、それは大変」ミントは急いでリーフの車椅子のハンドルをにぎると、ケンシロウに礼を言いました。「よく気がついてくれましたね。ありがとう」

「あ、いえ…」

そんなつもりじゃなかったのにと戸惑いながら、ケンシロウは後頭部をカキカキはにかんだ笑顔を浮かべました。

「アナタ、介助の才能あるかもね」ミントはケンシロウにウインクを送ると、「じゃ、ついてきて。おトイレ介助のやり方教えるから」と言って、颯爽と車椅子を押しました。

「あ、はい!」

ミントの魅力的なウィンクにノックアウトされたケンシロウは、憧れの先輩ナースから指導をうける新人ナースのように、喜びと緊張がまざった初々しい面持ちで、いそいそとその後についていきました。

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トイレにつくと、ミントはリーフの右手を自分の肩にのせ、よいしょ、とかけ声をかけてリーフを立たせました。
それからリーフを便座に座らせると、「じゃ、おとうさん、終わったら声をかけてくださいね」と言って、ドアを閉めました。

ふたりが声をころしてリーフの合図を待っていると、しばらくして「やった」と元気な声が聞こえてきました。

「失礼します」ミントはドアをあけ、リーフにたずねます。「たくさんでましたか?」

「でた」

「そう、それはよかったですね」

「でも、ちょっとこぼした」

床を見ると、小便の小さな湖ができていました。

「じゃ、お掃除しますね」

ミントは怒りもせず、リーフを便座から車椅子に移すと、慣れた手つきでトイレットペーパーをクルクルと引き出し、適度な長さで切り、それを折りたたみました。そしてそれを布巾がわりにして床を拭くと、便と一緒に流しました。

流れるようなミントの一連の動作を感心しながら見ていると、ミントはケンシロウに「こんな感じでお願いしますね」と言葉をかけました。

「えっ? あっ、はい…」

見とれていましたが、指導を受けていたことを思い出し、ケンシロウは姿勢を正します。

「じゃ、戻りますか」

ミントは額ににじんだ汗を色っぽく右手の甲でぬぐい、車椅子を前進させました。

居間に戻るとミントは「さ、早く家事を済まさなくちゃ」と言って、ケンシロウとリーフを残し台所に戻っていきました。

そのとたんです。
リーフはケンシロウの肩をツンツンと突き、「んこ」と言いました。

「えっ?」意味がわからずケンシロウが聞き返すと、

「んこ」

と大きな声で答えました。

『んこ』ってまさか、『うんこ』のこと? ケンシロウは早くも訪れた試練に顔を青くしました。

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★あらすじ★

猛暑にオススメ! ひんやりトリプルアイス

猛暑が続き、この夏は毎晩のようにアイスを食べています。

練乳の入った氷あずきがお気に入りで、そればかり食べていましたが、盆休みにあるアイスに出会って以来、それにはまっています。

それは、みなさんご存じのロッテの「爽」シリーズのあるアイスです。

「爽」の特徴と言えば、アイスクリームに極小の氷が入っている点です。

ボクのはまったのは、さらにひんやり効果のある原材料が加わったものです。

それは「ミント」です。

氷のシャリシャリした食感に、ミントのさわやなか刺激が脳天につきささり、「うめ~っ」と心からうなってしまいます。
暑さでバテた身体をシャキンとさせてくれる快感もヤミツキになります。
その後にくる、チョコのまろやかな味わいも、実ににくい演出です。

ま、ミント味が嫌いな人には受けつけられないでしょうが、ボクにとっては天国を味あわせてくれる一品です。

爽チョコミント」オススメです。

久しぶりのラジウォー

昨日はすごい雨でした。
鳥取では土砂崩れなど大変なようですね。ボクの住む地域でも、会社の近くの川がものすごい濁流で、河原を利用してつくられた畑が浸水していました。災害にあわれた方々のご心労、お察しします。

しかし、大雨の影響か、今日は涼しく、久しぶりにウォーキングが快適にできました。
河原はまだ濁っていましたが、シオカラトンボも飛んでいて、秋の気配を感じます。

ちなみにボクは「ラジウォー」、つまりFMラジオを聴きながらウォーキングをするのを趣味にしています。
従って、ウォーキングの愉快度はラジオ番組に左右されます。
たいてい午後2時から4時の間にするのですが、土曜日はあまりいい番組がやっていませんね。

ならば、ウォーキングの時間帯をかえればいいのでしょうが、午前中は買い物とかいろいろ予定がありますし、昔、といっても今年の4月くらいですが、長年愛聴していた番組があったので、その時間帯にウォーキングをするクセがついてしまい、なかなか改められないのです。

で、それはどんな番組かというと、NHK-FMの「土曜日レディ 〜Lady Saturday Go」です。
タイトルの通り、女性向けの番組なのですが、ゲストを迎えての司会の杏子さんのトークがおもしろく、ウォーキングのお供にピッタリでした。

ああ、またおしゃれで、落ち着いた大人のトーク番組やってくれないかな。


第二十六話 家族の責務

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ケンシロウが介護ヘルパーでないと、ものすごい勢いで否定すると、リーフはそれに負けない勢いのある声で、「おーい、ミント。ちょっと!」と奥の台所にいるミントを呼びました。

すると、「はい」とレスポンスのよい返事が聞こえ、すぐに小走りで駆けよるスリッパの音を響かせて、ミントが現れました。

「どうされました? おじいちゃん」

「このニイチャン、介護の人じゃないの?」リーフはケンシロウを指さしながら訊きます。

「違いますよ。地球から来た、パパのお友達のケンシロウさんです。これから家族の一員として、一緒に暮らす方ですよ」

「なんだ、そうかね」

いまさっき、紹介があったばかりなのに、リーフははじめて知ったような顔つきでケンシロウを見つめます。

「でも、そういうことになれば、おじいちゃんはケンシロウさんのお世話になるのか…。よろしくお願いしなくちゃね」

お世話って、まさかオレもこのじいさんの介護をしなければならないってこと? ミントがさらりといった「お世話」という言葉に敏感に反応したケンシロウは、家族の一員になることにより課されるかもしれない重荷に強いストレスを感じました。

そんなケンシロウの胸のうちを知らないリーフは、「そうかね」と暢気にうなずくと、ケンシロウにむかって軽く頭を下げ、「よろしく頼みます」

「は、どうも…」不安でいっぱいになりながらも、それに反応してケンシロウも軽く頭を下げました。

「そういうことで、じゃ、お願いしますね。私も午後1時にはお仕事にいかなければならないので、それまでに家事を済ませないと」

ミントはそう言うと、忙しそうに台所のほうにくるりと背をむけました。

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エッ、いきなり! ミントも出かけてしまうとなれば、リーフの面倒をみるのはオレしかいないじゃないか…。ケンシロウはひどく動揺して、「ちょっと、待って!」と大慌てでミントを呼び止めました。

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★あらすじ★

故郷のかおり

『あまちゃん』ブームで地方が盛りあがってますね。
そこで地方を題材にした4コマ漫画をかいてみました。
山梨の方々、悪意はないのでお許し下さい。

    故郷のかおり

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同類

『進撃の巨人』を題材に4コマ漫画をかいてみました。
こういう人いますよね。
えっ、オレかも

                同 類

同類+のコピー_convert_20130822220411

第二十五話 とんだ勘違い

★初めての方はこちらから★

ケンシロウが食事を済ますと、ひとりひとり(一匹一匹?)、ケンシロウに挨拶を告げて部屋から消えていきました。
まず、青空が幼稚園へ。その付き添いで、職場へ行くというマリーも一緒に出ていきました。
次に、出ていったのは中学生のアルト。それを見届けると、そよ風が職場に出かけていきました。

そして居間には、ケンシロウとリーフ、ミントの三人が残りました。

みんなを送り出すと、ミントはエプロンをかけ、「すみません、家事を済まさなければならないので」とケンシロウに断ると、「その間、おじいちゃんの相手をお願いできますか」と申し訳なさそうに言いました。

「あ、いいですけど…」
おいしい朝食をごちそうになりながら、まさか嫌だとも言えないので、ケンシロウは快く応じました。

が、二人きりになると、話題に困り、ケンシロウはそわそわするばかりでした。

長い沈黙が続いた後、ケンシロウは、「いい天気ですね」と、長く思案したわりにはありきたりな話題で話しかけ始めました。

しかし、リーフは「電気?」と、とんちんかんな返答。ケンシロウは、ホラ、はじまった、と予想どおりの展開に早くもうんざりし始めました。

「いえ、天気です」ケンシロウは嫌気を隠して、大きな声で、ゆっくりと繰り返しました。

「元気?」

「天気です」

「だから元気かい?」

もう元気でいいや、とケンシロウは開き直りました。こうなれば否定しないで、流れに任せて話を進めればいい。どっちにしたって、たいした話にはならないのだから。

「ええ、おじいちゃん元気ですね。いま、おいくつですか?」とケンシロウは訊きました。

「ワシかい?」

「はい」

「そんなことも知らんで、来とるんかい!」突然、リーフは語気を荒げました。

「えっ?」訳がわからず呆然とするケンシロウ。

「お宅、新入りかい?」なおも意味不明な質問をするリーフ。

「何の、新入り、でしょうか?」

「介護に決まっているだろう」

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「ええっ、私が? 違います!」ケンシロウは激しく手をふり、否定しました。

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★あらすじ★


剛腕

全国高校野球選手権大会も大詰めですね。
今年は東北勢頑張っています。応援しています。

4コママンガ甲子園シリーズ、第三弾かいてみました。
楽しんでいってください。

                  剛 腕

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あっけなく終わった夏休み

「ようやく夏休み」という記事を書いて、いつもより長めの夏休みを喜んでいたのに、線香花火のように儚く、夏休みが終わってしまいました。

いまの気分をひと言でいえば、

終わった、終わっちまった、オレの夏は…。

完全燃焼とはほど遠い感じです。

映画、日本画展、写真展など、欲張った予定をたて、それを全部制覇してやろうじゃないかと意気込んでいましたが、結局どれもいかず、家で猛暑に参っていました。

それにしても、こんなだらけた生活をつづけていたら身体壊してしまいますね。
猛暑を言い訳に身体を動かすのを嫌い、家でゴロゴロ過ごす怠惰な生活。
身体を起こすときといったら、食事の時ぐらい。
しかし、その食事に向かう姿勢もほめられたものじゃない。テレビを見ながら、だらだらとビールを飲み続け、大食い。それが済めばすぐに横になり、クーラーにあたりながらのうたた寝。「コレじゃ身体にいいわけ」ありませんよね。

ううっ、すべて猛暑がいけないんだ。

今週も猛暑が続くそうです。
夏休み延長してくれないかな~。

「文学遺産」の魅力を再発見できる番組

猛暑が続きますね。

こういう季節は無理に外出せず、木陰の涼しい風が入る北向きの部屋で、ハーブティーでも飲みながら、名作のページをめくるというのも、一興かと思います。

でも、名作といったって、どんな小説を読んだらいいの? と迷われる方も多いと思います。

そんなとき、オススメなラジオ番組があります。

毎週日曜日、TOKYO FM(全国38局ネット)で午前10:00~10:30に放送されている『パナソニック メロディアス ライブラリー』です。

この番組では、未来に残したい「文学遺産」を毎週一冊選び出し、その魅力を紹介しています。

「文学遺産」といわれると、大昔の、立派な口ひげをはやした文豪の書いた純文学をイメージしてしまいがちですが、この番組では、最近の小説だけでなく、エッセイや童話など、幅広いジャンルからの名作も取りあげますので、そんなに堅苦しいものではありません。

また、この番組のパーソナリティーを務める小川洋子さんの語り口もなごみ系なので、さらに口当たりの優しい番組に仕上がっています。

それにつけても、小川洋子さんの鑑識眼は素晴らしいですね。さすがに、かの人気小説『博士の愛した数式』を書いた、一流の芥川賞作家です。
われわれ一般人には到底及ばない深読みを、解説にまじえてしてくれますので、ああ、この作品にはそんな魅力があったのかと再発見させてもらえます。

また、その作品の世界観にあった音楽の紹介があるのも、この番組の楽しみの一つです。

どの作品も、それが「文学遺産」だといわれるに値する価値を教えていただけるので、どうしても読んでみたくなってしまいます。
ボクも、この番組を聴いて、何度、ホコリをかぶった蔵書をひっくりかえしたり、近くの本屋をはしごして、紹介された本を探し回ったことか。

良書に巡り会いたい人に、絶対オススメです。

甲子園の砂

4コママンガ、甲子園シリーズ第二弾です。
炎天下のなか、こんなことをされたら堪らないでしょうね。

                甲子園の砂

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サイン

高校野球盛りあがってますね。
そこで、高校野球を題材にしたマンガを描いてみました。
マジメに頑張っている球児のみなさん、ふざけて、ごめんなさい。

                  サイン

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第二十四話 郷愁

★初めての方はこちらから★

「本当においしそうに食べますね」
ギャル曽根も顔負けな勢いで、大口を開けてバクバクと野菜を食べるオレを見て、ミントはうれしそうに言いました。

「うちの野菜は、とくにうまいからの」リーフは自慢げに鼻を高くします。

「本当に、おいしいです」ケンシロウは大きくうなずきながら訊きます。「これみんな、ご自分の畑でつくられた野菜なんですか?」

「自分の畑?」リーフは首を傾げて聞き返してきました。「自分の畑って、なんじゃ?」

「えっ…」
こんな切り返しが待っているとは思ってもみなかったので、ケンシロウは言葉に詰まります。まともな会話もできるんだと思ったけど、やっぱりボケている…。

ところが、リーフに寄り添うマリーも不可解な表情を浮かべ、「自分の畑って、何でしょう?」と訊いてきます。

このばあさんもボケはじめているのか…。ケンシロウはマリーの顔をじっくりと観察します。
しかし、そのつるべ似の顔は、横でだらしなく口を半開きにしているリーフと違い、とてもしっかりしていて、ボケているようには見えません。

そうか! ケンシロウは気がつきました。自分の畑でなく、畑を借りてつくっているのだ、と。

しかし、地球のことを少しは勉強しているそよ風は首を横に振って、「誰の畑でもないんですよ。それぞれの家庭に割り当てられたエリアみたいなものはありますけど」と言いました。

「というと、市民農園みたいなものなの?」とケンシロウは訊きます。

「まぁ、そんな感じですかね」とそよ風は曖昧な表情を浮かべながら相づちをうちました。「でも、どの野菜もよく熟れていておいしいでしょう。こやしも愛情もたっぷりやっているから、風味も栄養もバツグンなんですよ」

それに、ミントは笑顔でうなずいて、「おかわりどうですか? 野菜だけは豊富にあるので、どうぞ遠慮なさらないで」と勧めます。

「あっ、はい」ケンシロウは慌てて残った野菜をかき込み、その勢いでのどに詰まらせた野菜にむせながら空の皿を差し出します。「ゴホッ、お、お願いします」

その皿を受け取ったのは、青空です。「ケンシロウ、いっぱいたべてね」

「ゴホッ、ありがとう」
咳き込みながら笑顔で青空をみるケンシロウ。その苦しみで、目尻に涙がにじんでいます。

「おにいちゃん、喜んでくれて良かったね」
青空からバトンされた皿を受け取ったアルトは、愛らしい顔にほほえみを浮かべます。
それを和やかに取り囲む、そよ風ファミリー。仲良しのいいファミリーなんだな、とケンシロウは思いました。

その光景を見て、ケンシロウは初めて地球に残した両親のことを思い出しました。

いまごろ、心配しているんだろうな…。
できの悪い息子だけれど、大切な一人息子が突然いなくなったとなれば、オロオロしながら、いろんな手を尽くして探し回っているに違いない。
何の親孝行も出来ず、心配かけてばかりで、本当にごめんなさい。

第二十四話+のコピー_convert_20130815121103

ケンシロウは天を見上げ、咳き込んで出たのと郷愁で出たのとブレンドされた涙を流しました。

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★あらすじ★



ワキガ地獄

初の4コマ漫画です。
ちょっと下品ですが、お許し下さい。

                ワキガ地獄

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第二十三話 食わず嫌い

★初めての方はこちらから★

「だ、大丈夫です。コレ、いただきます。いやぁ、うまそうだなぁ」

ネズミを食べさせられたら敵わないと、ケンシロウはあまり好きではない野菜料理に関心を示す素振りをしました。

しかし、空腹にもかかわらず、容易に手が出ません。

コンビニ弁当やラーメンばかりを食べているケンシロウにとって、あらゆる野菜はパセリと同等の飾りに過ぎません。また、それを残しても文句を言う人は誰もいないので、もともと野菜嫌いのケンシロウは、一人暮らしになってますます野菜と縁遠い食生活を送ってきたからです。


おまけに、目の前にドーンと置かれた野菜料理のほとんどは、生野菜が食べやすくカットされているだけで、ドレッシングのようなものは一切かかっていないようです。

いったい、コレは料理と言えるのか? これじゃ、まるで馬に食わせる餌ではないか…。

地球では男やもめで、料理らしい料理をしてこなかったケンシロウでしたが、さすがにこのような無精な料理をつくったことはありません。

「やっぱり、お口に合わないんじゃ」とミントが不安そうに言います。

「いえいえ。あまりに彩り豊かな料理に感動しているだけです」

ケンシロウは心にもないことを言って、料理に口をつける覚悟をしました。
何も食べなければ参ってしまいますし、世話になるそよ風ファミリーに嫌われれば、居心地の悪い生活を送らなければならなくなると思ったからです。

それにしても好きでもない物をうまそうに食べてみせるのは、とんねるずの『食わず嫌い王決定戦』みたいだな、とケンシロウは思いました。

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ヨシ、それならば、誰にも見抜かれないように演じきってみせようじゃないか!

ケンシロウは、そよ風ファミリーが見守るなか、目の前の野菜料理のなかから、比較的好きなポテトサラダらしきものを選び、口に運びました。

えっ?

一口食べて、ケンシロウは思いもよらない美味に驚愕しました。

こんなはずはないと思い、次はキュウリをかじってみます。

なんだこりゃ! うまい、うますぎる!

じゃ、次はにんじん、次は玉ネギと、ケンシロウは次から次へと食わず嫌いのランクが高いものに挑戦していきました。

しかし、そのどれもが、ケンシロウの知っている野菜とは別物のうまさなのです。

なぜなんだ? 空腹のせい? それとも外観がオレの知っている野菜に似ているだけで、実はまったく別の品種なのか?

ヨシ、じゃ、これならどうだ…。

ケンシロウは、ついにもっとも苦手とするトマトをフォークで刺しました。
そしてそれを恐る恐る口に近づけ、目をつぶって口の中に入れてみます。

なんだこの甘さ。オレの知っているトマトじゃない!

噛むごとにトマトの甘い汁が口いっぱいにひろがり、その新鮮な汁が全身にしみわたっていきます。
それは心身共に浄化されていくような、爽快な気分になるものでした。
ケンシロウはその効能を高めたくって、あれほど嫌っていたトマトを止まらぬ勢いで次から次へと口に運んでいきました。

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★あらすじ★


かわいそうな理容師さん

猛暑続きで、出不精(デブ症ではありませんよ)になりがちですが、ついに今日、先延ばしにしていた床屋(正式には、ヘヤカットサロンだそうです)に行って来ました。

ボクの行きつけの床屋は、なんと散髪代1000円という激安店です。
ま、カットのみで、シャンプーも髭剃りもないので、その値段なのでしょう。
それでも丁寧にやってくれますし、そういう余計な手間がカットされる分、待たずに早く終わるので、たいして髪型にこだわりのないボクとしては、非常に重宝しています。

今回もチャリでお伺いしました。
というのも、その床屋はホームセンターの駐車場の一角にあるせいで(買い物のついでに寄っていただくという戦略なんでしょうね)、休日は買い物客でごった返していて、駐車スペースを探すだけで時間を食ってしまうからです。

今日も、相変わらず、というか、いつも以上の混雑ぶりです。
買い物客が混みあう、午後2時を少し過ぎての来店でしたので、余計にひどかったのかもしれません。

こりゃ床屋も混んでいるかなと心配しつつ、そちらへ向かいますと、窓越しに見える待合席は満席の模様。
でも、せっかく、炎天下の道を汗をカキカキ、チャリをこいできたのですから、引き返すのはもったいないと思い、意を決して床屋に入りました。

カットをするときに渡すカードを購入する販売機に1000円を入れながら、順番待ちの人数をかぞえると、8人。しかし、そのうち一人は、子供4人をつれた母親ですので、もしその母親が付き添いだけならば、7人となります。
ボクは、その子供連れの母親の隣に座るおじいさんの横に腰をおろしました。

席に座ってスタッフの方を見ると、もう一つ時間がかかりそうな要素を発見しました。
いつもは3人で業務をこなしているのですが、今日は2人です。
おそらく交替で夏休みをとっているのでしょう。

でも、こちらも夏休みをいただいているのですから、お互い様です。
それに、2人で息をつく隙がないほど続く作業に耐えている奮闘をみると、何も文句はいえません。
とくに、いつも笑顔で客に話しかけてくれる女性スタッフを観察すると、よほど疲れているのか、今日は会話が少ないようです。時々、咳もしており、かわいそうなくらいです。

そのぶん、男性スタッフは、笑顔で客に話しかけ、店内の雰囲気を明るくしていました。
それぞれの客にあった話題を上手に探す仕事ぶりは、見事の一言です。
感心しながら見ているうちに、あっという間に、順番は3人を残すのみとなりました。

まず、小学3年生ぐらいの男の子が席に座りました。
どんな会話をするのだろうと、耳を澄ましていると、「ボク、サッカーをやっているの?」と訊いています。
おそらく、少年がサッカーのユニホームのようなシャツを着ているのと、その母親が「ベッカムのような髪型でお願いします」と注文していたので、そういう質問をするに至ったのでしょう。

しかし、少年は「ううん、野球」と答えました。
「野球か…」男性スタッフの声には、ちょっと動揺の色がみえました。
「どこのポジション守っているの?」明るい雰囲気を取り戻すために男性スタッフは頑張ります。
しかし少年は、ちょっと恥ずかしそうに小さな声で、「ライト」と答えました。
「ライトか…」
またマズイことを聞いてしまったというような苦い表情をする男性スタッフの顔が鏡に映ります。
しかし男性スタッフは、めげずに再挑戦します。
「順番は?」
「9番」と、俯き加減に答える少年。ドツボにはまっていくようです。

その後の会話も、いまいち盛り上がらず、惨敗の疲労をにじませながら少年のカットを終えると、男性スタッフはボクの前に座るおじいさんを呼びました。
「お次のライトの方、どうぞ」
「ライトって、ワシかい?」おじいさんは薄い頭頂部を撫でながら、バツが悪そうに席をたちました。

男性スタッフは連続エラーに肩を落とす球児のようにすっかり元気を失ってしまいましたが、ま、こんなこともありますって。猛暑に負けずに、頑張ってください。

焦燥の最終回 (下)

★初めての方はこちらから★

「よくも、ウチの塀をぶつけやがって」ステテコ姿のジイさんは白い擦り傷のついたブロック塀の前にしゃがみ込み、それを手でさすりながらボヤいた。「外で水撒きをしていたら、なんかヘンな音がしたもんじゃから、なんじゃと思って見に来たら、これじゃ」
「申し訳ありませんでした」オレは慌てて起立すると、深々と頭を下げた。
しかし、ジイさんの腹の虫は収まらないようで、不機嫌な表情を崩さずに立ち上がると、
「本当に申し訳ないと思っているのなら、まずは自分のクルマの心配をするよりも、被害にあったウチの塀の心配をしてもらいたいものじゃの」
「ごもっともです」
「ま、警察に電話するつもりはないが、これで終わらせるわけにも、いかないのう」
「は、弁償しますので、お許し下さい」
マイカーの修理代に加え、塀の弁償を負う大損失は痛かったが、ここでマズイ対応をとれば、ヘソを曲げられ、警察沙汰にされてしまいかねない。それを恐れて、オレは即座に相手の意向に従う道を選んだ。決着を急いだ背景には、話がもめるほど、ドラマの開始時間に遅れるという焦りもあった。

「アンタがそういう潔い覚悟をとるのなら、ワシも男じゃ。もう面倒臭いことは言わん」ジイさんはようやく硬い表情を和らげ、「じゃ、ニイちゃんの身分を確認させてもらおうかの。弁償代を請求するのにも、連絡先がわからねばどうにもならんから」
「わかりました」
オレはここで電話番号を言おうとすると、ジイさんは玄関の方を指さし、「こんなところじゃ、暑くてかなわん。ウチの中でやろう。麦茶でもごちそうするわい」
「いや、でも…」
そんな悠長なことをしていたら、完全にドラマの開始時間に間に合わなくなると思い、オレはちょっと後退りする。

「なんじゃ、逃げるのか?」せっかく和らいだジイさんの表情が鬼の形相に戻りかける。
「いや、そうじゃなくて」必死に言い訳を探すと、もう一人の鬼のことを思い出した。「連れがいますんで、ちょっと事情を説明しないと…」
「連れ?」ジイさんは車内を覗きこみ首を傾げる。「どこに?」
「へっ?」
オレも振り向いてクルマの中を見る。

驚いたことに、車内はもぬけの殻だった。
トラブルに巻き込まれるのが嫌で、どこかに隠れているんじゃないかと思い、運転席のドアをあけて課長を探す。
しかし、この軽自動車の狭い空間に、課長のメタボな巨体を隠せる死角などあるはずもない。

助手席のシートの上には、課長にかわって、オレのスマホが置かれてあった。
それに何の意味が込められているのかと思い、オレはスマホを手にとる。
見ると、課長からメールが届いていた。
メールを開けると、

先を急ぐので退散させてもらう。
そっちのクレームはオマエが自己責任で解決しろ。


と書かれてあった。

うなだれるオレに、
「すぐにバレるようなウソはやめて、早う、こっちへコイ」
ジイさんは猫の首をつまむようにオレのシャツの襟首をグッと引っ張った。
「はい…」
オレはひきずられるように、ジイさんの後についていった。

玄関を入ってすぐの居間に通されると、高校生ぐらいの男の子がいた。
「ホレ、お客さんじゃ、寝転がっていないで、ソファーを空かせ」
ジイさんはソファーに仰向けになりスマホをいじくっている男の子を端に座らせると、「孫じゃ」とオレに説明した。
それからサイドボードに置かれた小棚からボールペンとメモ紙をとると、オレの前に置いて、
「これにニイちゃんの名前と住所、それから、電話番号を書いてもらおうかの。その間に、麦茶でも入れてくるから」と言って、奥に消えた。

命じられるままにメモ紙に名前を書き始めると、場の空気も考えずに、ジイさんの孫はテレビをつけた。
ニュースの時間の終了を告げる、聞き慣れた女子アナの声が耳に入ってきたので、オレは思わず顔をあげる。
「棚から牡丹餅」のような来福にオレは歓喜した。
この局のニュース番組のあと、オレが楽しみにしている学園ドラマが放送されるのだ。
おそらくこのティーンエイジャーの孫も、それを見たくてテレビをつけたのだろう。同じファンに出会えた喜びに、オレはこの少年と激しく握手したくなった。

ところがである。
笑顔を向けるオレに、コヤツは「フン」と冷たく顔をそむけると、チャンネルを違う局にかえたのだ。
「おい、見ないのか」オレは思わず声をあげた。
「何を?」
「ドラマだよ。さっきの局でやっている」
「見ねえよ。そんなガキみたいなの」
何を! オレは持っていたペンを放り投げ、この生意気なクソガキの胸ぐらを掴んでやりたくなるほどの怒りを覚えた。

そこへお盆を持ったジイさんが現れた。
「書けたかの」と言って、ジイさんはテーブルに麦茶の入ったコップを置きながらメモ紙に視線を落とす。
「なんじゃ、まだ名前も書けていないじゃないか」
「は、はぁ…」オレは慌てて続きを書こうとする。
「この人、そんなことより、テレビに関心があるようだぜ」と、横から孫が余計なことを言った。
「なんじゃと…」ジイさんは目をむいて、コップが倒れるほど激しくテーブルを叩いた。

それから30分ほど説教をくらい、オレはようやく釈放された。
オレはトボトボと愛車に戻り、クルマを発進させる。今から急いでうちに帰っても、ドラマは観られないという虚脱感につつまれながら…。

袋小路から国道に合流する出口に差しかかったあたりで、何気なく、助手席にほうりだされたままのスマホに目をやった。
「そうだ」とオレはひらめいた。スマホのワンセグを使って、ドラマの続きを観ればいいと。
オレはよく電波が届くように運転席の窓を開けると、ドラマのやっている局に合わす。
すると、結構きれいな映像でドラマが観られた。
「やった!」
運転しづらかったが、スマホを目の位置に合わせながら、オレはクルマを前進させる。
クルマの流れは、まだ動いたり止まったりとスムーズではなかったが、これは安全にワンセグを見るのに好都合だった。

そのサイクルのなかでクルマを止めているときだった。
コンコン、と運転席の窓を叩く音がした。

最終回下+のコピー_convert_20130811150218

驚いて、そちらに顔を向けると、警察官が立っていた。
その近くには、事故の片付けに追われる他の警察官も見える。
しまった! とオレは嘆いた。大団円に向かうドラマの佳境に夢中になり、前方への注意が足らなかった己の迂闊さを…。
「現行犯だね」と、警官は笑顔で言った。
オレはスマホを助手席に置いて、クルマを歩道に寄せた。

〜終わり

焦燥の最終回 (中)

★初めての方はこちらから★

オレは課長に命じられるままに、すれ違いも難しそうな狭い道路に入る。

しかし初めて入る道で、この先の行方はわからない。
ただ、悪い予感だけはする。
大抵、こういうタイプの道は、この一角の住民だけが使う道路で、袋小路になっているものだ。これだけ渋滞しているのに、迂回路として誰もこの道路を利用しないのが、その証拠である。

こんなことをしていたら、余計にドラマの開始時刻に間に合わなくなる…。結局、一周してまた同じ進入路に戻る浪費を思うと、オレはこのままバックして合流し直したい衝動にかられる。

でも、ひょっとしたら課長は秘密の抜け道を知っているのかもしれない。オレは儚い希望を抱いて課長に訊く。
「抜け道、ご存知ですか?」
「知ってるわけねえだろ」と課長は怒りをぶつけるように答え、オレをジロリと睨んだ。「そんなもん、ナビでも使って調べりゃいいだろうが」
「ナ、ナビって…」オレは、この人何を言っているのだろうか、と信じられない思いで課長を凝視し、その視線をダッシュボードのセンターに移す。
そこには安っぽい純正のカーラジオがついているだけで、ナビゲーションシステムなどといった、たいそうなものはどこをどう探してもないのは明白である。このキビシイ現実が課長の目には入らないのであろうか?

「すみません。ボクのクルマ、ナビついていないんです」オレは馬鹿馬鹿しいと思いながらも、課長にそのキビシイ現実を教える。
「はあ?」と課長はしかめっ面に唇をつきだし、ダッシュボードに視線を移す。「なんだ、いまどきナビもついていないのか」
「はい。お金がないんで」
「なんで、そんなにボンビーなんだよ」
「すみません」とオレは作り笑顔で頭をかきながら、給料があがらないのはアンタがちゃんとオレを評価してくれていないからだろ、と心の中で不満をぶつける。

そんなやりとりをしながら駅の方角に向かってクルマを進めているうちに、ついに悪い予感が的中し、クルマは袋小路に迷い込んだ。

「弱りましたねぇ」迷路を脱出する道を探して、オレは目をキョロキョロさせる。
「なんでこんなところに入るんだよ」とぶくつさ言いながら、課長も抜け道を探す。そして、いきなり前方左側にある、より狭い小路を指さし、「オイ、あそこを折れろ」と命じた。
「あ、あそこですか?」
どう見ても、あれは公道ではない。それを無理して進めば、どこかの民家に行き止まるか、良くて農道に出るだけだ。

「迷っていないで、行け! 時間がないんだ」課長は鞭を打つようなヒステリー声でせき立てる。
「は、はい…」
逆らえないので、ハンドルを命じられた方向に切る。
入った小道は軽自動車でもやっと通れる程度の幅しかない。両脇にはブロック塀が迫っており、オレはクルマを擦らないように慎重に進める。

が、案の定、その先にはザンネンな結果が待っていた。
「チッ、ここもダメか」課長は目の前に鎮座する古い民家をにらんで深い溜息をついた。
「どうしましょう」
「決まっているだろ、バックして早くここからでるんだよ」
課長は膝を深く折り曲げ、勢い良くアクセルを踏む真似をする。ダッシュボードに課長の足のどこかがあたり、ミシリとイヤな音がした。

しかし、この狭い道を課長が思い描くようなスピードでバックするのは無茶である。
運転席から顔をだすと塀に顔を擦りそうなので、オレは仕方なく運転席と助手席の間から後方確認をする。
「おい、暑苦しいな。近づくなよ」と課長はシッシッと手でオレを払いながら言う。「バックガイドモニターで後方確認すればいいだろうが」
「えっ…」オレはふたたび信じられない思いで課長を見る。
だから、そんなハイテク装備が付属するナビがついていないって、さっき言ったでしょうが! オレは説明し直す気力もなくなり、半ばヤケになってバックミラーを頼りにバックを始めた。

すると、出口付近のところで、ガリッ、とクルマをこする音と振動がした。
「やっちまった…」
クルマを完全に脱出させると、オレは慌てて車外へ出る。
恐る恐る見ると、やはり運転席側の後ろのバンパーに大きな擦り傷がついている。

「困ったなぁ」オレはしゃがみこんで愛車についた傷をさする。
「困るのは、こっちじゃよ」いきなり、背後から見知らぬ男の声が聞こえてきた。

最終回中+のコピー_convert_20130813084929


ギョッとして振り返ると、ステテコ姿のジイさんが腕を組んで立っていた。

次へ

ようやく夏休み

明日から、待ちに待った夏休みです。

今日も猛暑のなか力仕事に励み、かなりバテています。

それにしても今日の、夕焼けはきれいでした。あしたからようやく一息つける開放感も、景色を美しく見せる助けになったに違いありません。夕涼みの、いい風もふいていて、さわやかな気分で帰宅できました。

シャワーを気持ちよく浴びれるのも、晩酌を楽しめるのも、一生懸命働いてこそ味わえるご褒美です。

今は、ほろ酔いで作業着を洗った後、「鶴瓶の家族に乾杯」を観ながらくつろいでいます。

休みは18日までですが、明日はさっそく墓参りに行く予定です。できれば、映画や日本画展、写真展などにも足を運べればと欲張った計画を立てていますが、猛暑は止みそうにないので、すべて実現できるかどうか。

ま、夏バテがひどいので、まずは体調を整えることを最優先にしたいと思っています。

熱中症にご用心

今日も35度を超す猛暑日でしたね。

ニュースをみれば、全国各地で熱中症で病院に搬送される人が増えているそうな。
こういう時は、無理をせず家で涼んでいるのが正解です。

というわけで、休日に日課としているラジウォー(ラジオを聴きながらウォーキングする)を断念し、今日は一日オタクしていました。

しかし、習慣とはおそろしいものです。
ウォーキングに出かけるいつもの時間(午後二時)が近づくと、ソワソワし始めてしまうのです。

その誘惑を抑えるために、ある名案を思いつきました。

それは、Googleマップのストリートビューを使い、お気に入りのラジオ番組をききながら、いつものウォーキングコースをたどり、それで日課を果たした気になろうというアイデアです。

やってみると、これが結構面白い。
前に投稿した「飛び込み台の底へ」という小説で、同じようなことを主人公にやらせたことがありましたが、なぜそのアイデアを実際に自分でやってみようと思わなかったのか、不思議に感じるくらいでした。

しかし、それに「熱中」していると、次第に吐き気をともなう目まいがしてきました。

どうやら、実際の散歩では起こり得ないワープを繰り返していると、目がまわり、それが次第に船酔いに似た症状に発展していくようです。
もちろん個人差はあるでしょうが、長時間のストリートビューはボクには合わないみたいです。

それにしても、やれやれです。外に出ても、家にいても、「熱中症」にはご用心ということですね。

焦燥の最終回 (上)

オレは、今日のすべてを午後7時に間に合わすために捧げてきた。

オレには毎週木曜日、楽しみにしている番組がある。それは連続ドラマで、今日はその最終回の日なのだ。
内容は、ティーンエイジャー向けの学園ドラマであるが、これがめっぽうおもしろく、たまたま見た第一話からはまってしまい、以来、ずっと熱烈なファンになってしまったのである。こんなにはまった番組は、オレの27年の人生の中で初めてかもしれない。

いつもは絶対に見逃さないように録画をしておくのだが、不運にも、昨日ビデオが壊れてしまったので、今日は何が何でもその番組の開始時間前に帰宅しなければならない。

そのために、オレは3時の休憩はおろか、昼飯も食わず、いつにない集中力で膨大な仕事をこなし、なんとか定時の午後5時30分に間に合わせたのである。

女子社員のほかは、同僚たちの誰もその時間に帰るものはおらず、ちょっと気が引けたが、たまには早く帰ってもにらまれまいと、オレは勇気をふるって「お先に」と断ると、社を飛び出した。

夕方になっても、外は焼けるように暑かった。たしか、今日の気温は37度になると朝のニュースで言っていた。連日猛暑が続いているが、今日はとくにひどい暑さだ。おそらく今年一番の暑さに違いない。ろくに水分もとっていないのに、顔から汗が噴き出してくる。喉もカラカラだ。テレビを見ながら、早くキンキンに冷えたビールを飲みたい。

会社からオレのアパートまで、車で30分。となれば、コンビニに寄って晩飯の弁当を買って帰っても、自宅に着くのは午後6時40分過ぎ。シャワーをあびて汗をながしても、充分に番組の開始時刻に間に合う。

オレは急いでマイカーに乗り込む。炎天下に長時間放置された車内は、さらに熱地獄であった。オレは冷房を最強にすると、後を追いかけるようにエンジンをかけた。
その時であった。
社の出口から、直属の課長が駆けだしてきて、こっちにむかって大慌てで片手にもった背広の上着を振ってくる。

オレは運転席の窓を開けて首を出すと、「どうされたんですか?」と訊いた。
「ちょっと、駅まで頼む」
課長はオレの返事を待つまでもなく、勝手に助手席のドアを開けて、ズカズカと車に乗り込んできた。
狭い軽自動車に、メタボの課長がはいると、とたんに窮屈になった。肩が触れるぐらいに近づかれると、きついワキガのにおいも漂ってくる。

これはたまらないと、できるだけ息を吸わないようにしながら課長に訊いた。
「駅って、どちらの?」
「駅と言えば、N駅に決まっているだろう」と課長は、例のごとく、そんなこともわからんのかという感じで舌打ちをすると、説明を加えた。「いまさっき、取引先のS社からクレームの電話があったんだよ。それで新幹線を使ってA市まで行かねばならなくなったんだ。6時10分のヤツに乗りたいから、急いでくれ」

弱ったな、と落胆しながら、オレはN駅まで寄り道して時間に間に合うか計算する。
N駅に行くには途中から自宅とは逆方向の道に折れなければならない。その分岐点からN駅までは15分程度だから、往復で30分のロスということになる。となれば、放送開始時刻ぎりぎりだ。

コンビニに寄るのと、シャワーを浴びる時間はあきらめざるをえないな、と観念していると、
「こんなのつけとくなよ。オレが冷房嫌いなの知っているだろ」
課長は勝手にエアコンを切ってしまった。一気に車内は蒸し風呂に戻る。きっと、課長から開放される頃には、シャツはビショビショになっているに違いない。汗臭い不快な状態で、テレビを見なければならないなんて辛いな、とオレはしょげながら車を発進させた。

「しかし、いい身分だね」と課長は嫌みをはじめた。「みんな、まだ残務に追われているってのに、こんな時間に帰れるなんて」
「はぁ、すみません」
「しかも、オレはこれから、怒られに行くんだよ」
「大変ですね」
オレはいまアンタに怒られているんだよ、と思いながらオレは同情してみせる。

「おかげで、晩飯もくえるかどうか」
課長は、当てつけがましく、ワイシャツのボタンがはじけそうな出っ腹をさすってみせた。
「それは、辛いですね」
オレだって昼飯をぬいているんだよ、とオレは空っぽの腹に充満しつつある憤怒を抑えて、また同情してみせた。

退社時間に重なったせいだろう。市街地の中心部に続く、真っ直ぐにのびた国道は、さまざまな職場から排出された車であふれていた。
こんなトロトロとした運転じゃ、番組の開始時刻に間に合わないかもしれないとオレは気が気じゃない。

最終回渋滞+のコピー_convert_20130811064434


隣に座る課長もイライラした感じで、無言でしきりにヒザの上にのせた指をはじいている。
「やっぱり、この時間は混みますね」
黙られていたらいたで息が詰まるので、オレは場をつなぐ話題を言う。
しかし返事はなく、威圧感のある重たい空気が増すだけ。それに連動するように、車の流れの鈍さも増し、ついに動きが止まった。

「おいおい、渋滞かよ」と、ついに課長は重たい口を開けた。
「弱りましたね」と言いながら、オレは窓の外に首を伸ばし、渋滞の先を見る。
オレンジ色の夕日が渋滞する車のボディに数珠を連ねて反射していく先に、パトカーの赤いライトが点滅しているのが確認できた。

「どうやら事故のようですね」とオレは報告した。
「なんだって、間に合わねえじゃねえか!」と課長は怒声をあげ、まるでオレに責任があるかのように毒を吐いた。「ったく、使えねえな」
だったら、歩いて駅までいけば、とオレが心の中で毒を返していると、
「仕方ねえ。道を変えるか」と課長は言い、住宅街にはいる狭い脇道を指さし、「そこに入れ」と命じた。

次へ

第二十二話 ケンシロウの好物

★初めての方はこちらから★

「すみませんねぇ」とミントはケンシロウに謝り、「すぐに新しいのと取り替えますから」と言って、別の皿に料理を盛るとケンシロウの前に置きました。

しかし、ケンシロウの表情は優れません。目の前に用意された朝食のすべてが、野菜と果物ばかりだったからです。

アルパカみたいに草食性じゃないんだから、こんなものばっか食えるわけねえだろ…。

これからずっとこんな食生活が続くのかと思うと、ケンシロウはげんなりしてきました。

「あら、どうされました?」と不安げにミントがケンシロウに訊きます。「あまりお気に召さなかったかしら」

「いえ…」と否定するケンシロウ。でも頭の中は、大好きな肉料理のことでいっぱいです。

第二十二話+のコピー_convert_20130810063354


「我々アルパカ星人と地球人の好みは違うのかもしれないぞ」と、そよ風が気を回した発言を入れました。

それを受け、「ケンシロウ、なに好き?」と、青空がケンシロウの顔をのぞき込みながら訊きます。

「肉」とポツリと答えるケンシロウ。
子羊のように毛がフワフワの青空を見ていると、大好物のジンギスカンを口いっぱいにほおばりたい欲求が頂点に近づいてきます。

「肉か…」と腕を組んでそよ風は苦悶の表情を浮かべました。「肉料理なんてつくったことないし、なんの肉がおいしいのかもわからないなぁ」

わからなければ、お前らの肉だっていいぞ。たしかアルパカを食べる民族がいるって話も聞いたことあるし…。
ケンシロウはよだれを垂らしながら、このなかの誰の肉がおいしそうか、密かに査定しました。迷うが、まずは、リーフは即行パス、と。

そんな値踏みをしている最中、「ネズミだったらいっぱいいるよ」と青空が提案しました。

ぐっ、ネズミ…。
一番嫌いなネズミの名前があがり、ケンシロウの食欲は一気に急降下しました。ネズミを食べるくらいなら、リーフのケツの肉を食う方がマシ!

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★あらすじ★

07 | 2013/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
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プロフィール

マウントエレファント

Author:マウントエレファント
アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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