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第五十三話 巨大壁の向こう

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「ナニ、具合でも悪いの? 急に震えだして」
マリーは心配そうに、青ざめたケンシロウの顔を覗き込みます。

「街を守るためって…」ケンシロウは、震える口の奥から声を絞りだします。「巨人から街を守るためですか?」

「は?」口をポカンとあけるマリー。それからジワジワとおかしさがこみあげてきたらしく、プッとふきだしました。「ヤダ、そんなわけないじゃないの」

「だ、だったら、何のためにあんな高い外壁があるんですか?」
笑われたことにムッとしたケンシロウは、食ってかかるように尋ねます。

「もちろん、防災のためよ」
マリーはそう答えると、外壁のほうに向かって歩き始めました。

ケンシロウはその後をついて行きながら聞き返します。「防災?」

「そうよ。水害や風害などから街を守るために、街の周囲を外壁で囲っているのよ」

つまり防潮堤のようなものなのか…。
ケンシロウは、目前に屹立する外壁を見上げます。
でも、これほど高い防潮堤が必要になるということは、外壁の向こうは余程荒い波が打ち寄せる海がひろがっているんだな。
ケンシロウは思い浮かべた喩えを口に出しました。「つまりこの街は、海に浮かぶ要塞みたいになっているってわけですね」

しかしマリーはピンとこなかったらしく、「要塞?」と聞き返します。

「だって、壁の向こうは海なんでしょ?」

「違うわ。海なんかじゃないわよ」
マリーはそう否定すると、手慣れた操作で外壁に取り付けられた扉のハンドルを回し、ゆっくりと重そうな扉を開きました。

「あっ!」
予想もしなかった光景にケンシロウは驚きの声をあげました。
想像していた海ははるか遠くに霞んで見え、その手前には広大な農園がひろがっていたのでした。

第五十三話+のコピー_convert_20131222083853

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comment

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No title

これは想像してませんでした。

平和な草原に見えますが、きっつい台風でもくるのでしょうか?

No title

ポール・ブリッツさん
コメントありがとうございます。

高い外壁を設けている理由は、実は他の理由もあるのです。
お楽しみに。
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アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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