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月の恋

ボクはある女性に恋をした。
彼女もボクに好意を寄せてくれて、何度かデートをして、二人の関係はだんだん近づいていった。

しかし、強敵が現れた。
そいつは、太陽のように明るく、エネルギッシュなタイプの男だ。

それに比べれば、ボクは月だ。
そんなに明るくないし、のんびり過ごすことを好む。

男性的な魅力とすれば、ボクはヤツに落ちる。
ボクはそう思い込んで、彼女を奪われる恐怖感にかられた。

彼女へのヤツのアプローチは強烈で、ついに彼女はデートの誘いに乗ったようだ。

でも、ボクは何もできなかった。
彼女への想いだけは、ヤツに負けていない自信はあったが、どうやっても勝ち目はないという劣等感が、ボクの勇気を妨げた。

ボクは不安な暗闇のなかで、彼女を待つしかなかった。

そんな苦しみを一ヶ月くらい味わった後だった。
なんと、彼女がボクのもとに帰ってきたのだ。

正直、こんなうれしい未来が待っていたなんて、ボクは思ってもみなかった。
どうして月のような光しか放てないボクが、太陽のようなパワフルなヤツに勝てたのか…。

その理由を聞けないまま、夜のデートを楽しんでいると、彼女は月をながめながら言った。
「月っていいよね。こんな真っ暗な夜空でも、月がでているだけで不安が和らぐんだもの。それってすごいパワーだと思うわ」

ボクは自分が褒められているようでうれしかったけれど、やはり太陽のようなヤツには敵わないという思いから、こんな言葉が口からでた。
「でも、太陽のパワーには負けるよね」

「それはそうだけど…」彼女は月からボクに視線を移すと、大きな瞳でボクの顔をじっと見た。「でも、太陽ってまぶしすぎて、こうやってじっと見続けられないよ」
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Author:マウントエレファント
アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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