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命取りの機械化

「人件費を削るために、これから機械化をどんどん進めようと思う」
社長は、社長室に呼んだ副社長に言った。

「ということは、大規模なリストラを行うということですか?」
副社長は動揺で震える声で尋ねる。

「ま、そういうことになるな」社長は厳しい表情で、壁に貼られた業績表を見てため息をつく。「これを見たまえ。消費税があがってから、業績は急落している。少々高くても、いいものをつくれば売れるという時代は終わったと認識せざるを得ない」

「それは、そうかもしれませんが…」会社の理念に心服している副社長は、はじめて社長に異を唱える。「それでは、我が社の良さが失われ、ますます客離れが進むのでは…」

「その可能性もあるかもしれんが、今のままでは会社は存続していけんのだよ!」社長は、副社長の青臭い反論を吹き飛ばすように語気を荒げる。「機械化すれば、給料の安い派遣社員でも、求められる水準の商品を大量生産できるようになる。従って、まずリストラの対象になるのは、人件費の高い職人からだ」

「そ、そんな…」副社長は、信じられないといった表情で社長を見る。「彼らは、ウチの財産ですよ。それを手放せというのですか」

「そうだ」
社長は、シャッターを閉めるようにピシリと言い切る。

「では、商品名を変えるおつもりですか?」

「いいや。それはない」社長は平然とした表情で首をふる。「それをしたら、我が社の商品は見向きもされなくなる」

「でも、そんなことをしたら、お客様を裏切ることになります」副社長の顔は怒りで上気しはじめる。「我が社のウリは、プロの職人による手作りなんですよ。それが実はすべて機械による生産だと知れたら、それこそ我が社の命運は尽きてしまうでしょう」

しかし、社長は「そんなことはない」と胸を張って言う。「ロボットの手による生産だって、手作りにはかわりない」
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ショートショートとしては、最後に社長がなにかひとこといって、それをオチにしたほうが面白くなるのではと思えます。

なんか起承転、まできて「結」がない感じがしました。

うむむ。

No title

ポール・ブリッツさん

コメントありがとうございました。
オチが足りていませんでしたか。
それ以上、継ぎ足しても野暮なような気がしたので、カットしたんですが…。
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アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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