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幻のエースストライカー

今日は初優勝を決める大事な試合だった。

しかし前半に1点を先取され、なかなか反撃の糸口を見出せない。
残り時間も少ない。

うだるような暑い日差しの下で、メンバーたちは皆、焦りと疲労を募らせていた。

背番号9の重責を担う、センターフォワードの島崎圭二は、自分がなんとかしなければならないと、額に流れる汗を拭いながら思った。

島崎圭二に対する敵のマークは、徹底していた。
島崎圭二以外にスター選手をもたない弱小チームの得点を封じるには、それが最も有効な戦略だったからだ。

ところが、これが仇となった。
敵の乱暴な体当たりがファールチャージと判定され、島崎圭二はついにフリーキックの権限を得たのだ。

これが最後のチャンスだと、島崎圭二はツバも出ない乾いた喉を鳴らす。
そして渾身の力をこめて、ゴールネットめがけて弾丸シュートを打ち込んだ。

その瞬間だった。
利き足の足首を、へし折るくらいの激痛が走った。

島崎圭二は、飛びあがるようにベッドから跳ねあがる。
ベッドの脇にあるテレビボードの角に、思いっきり足首を打ちつけたようだ。

見る見る間に、利き足の足首が赤く膨らむ。
軽い怪我ではないらしい。
痛みで額から滝のような汗が流れる。

弱ったな、と島崎圭二は苦しい息を吐きながら思った。
これでは、今日の優勝決定戦はとても出られまい。

幻のエースストライカーとなった島崎圭二の抜けた弱小チームの初優勝は、これで夢と消えた。
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アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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