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第七十一話 老夫婦の危機

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「それには、私も激しく共感します」
ローズがケンシロウの変装姿だけはいただけないと言っていたという話を聞いて、そよ風は同調しました。

「そ、そんなぁ…」ショックを受けたケンシロウは、自分なりに努力をしたことを理解してもらうために、弁解し始めました。「あれでも、ちょっとはマシになるように加工したんだよ。まぁ、加工といっても、頭のてっぺんについていた一本の髪の毛と、サングラスについていた眉毛と、鼻の下についていたチョビ髭をとっただけだけど…」

「それはひどい…」と、そよ風は絶句しました。「よくそんな格好で街中を歩けましたね」

「だから、加工したんだっての!」と、ケンシロウはムキになって答えます。「オレだって、あんなハゲヅラの加トちゃんみたいな格好で歩きたくなかったし、マリーだって、そんなオレと一緒に歩くのを嫌がったんだから」

「お母さんが…」と、またも絶句するそよ風。そしてその光景を想像したのか、吹き出しました。「それはそうでしょうね」

「でも、マリーがオレと一緒に歩くのを嫌がっていた理由は、オレの変装がおかしかったからではなくって、その容貌がリーフの若い頃に似ていたからなんだよ」

「ナニ、ワシの若い頃にだと?」
聞き捨てならないといった感じで、リーフが口を挟みました。

「そう、アナタの奥さんは、変装したときのオレの容貌が、アナタにそっくりだと言ってたんですよ」
ケンシロウは、耳の遠いリーフにきちんと伝わるように大きな声でゆっくりと答えました。

「じゃぁ、余程いい男ぶりじゃったじゃろ」とリーフは得意気に言います。

「いやいや、そうじゃないって言ってるでしょ」
すかさず、ケンシロウはツッコミを入れます。

「じゃ、なんでアイツは、ワシの若い頃に似たオマエと歩くのを嫌がったんじゃ!」癇癪をおこしたリーフは、車いすから立ちあがらんばかりの勢いでケンシロウに食って掛かります。「内容によっては、アイツとは離婚じゃ!」

「まぁまぁ、落ち着いて下さい。お父さん」
そよ風は、激怒するリーフに歩み寄ると、荒ぶる父親の肩を両手で優しく抑えます。

すると、便所の向かい合わせのドアが開いて、マリーが顔を出しました。
「何かあったの? うるさくって寝ていられないわ」

第七十一話+のコピー_convert_20140629072003


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アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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