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切り崩し作戦 (上)

民を苦しめる極悪非道な武将織成猛司と大竹右近の同盟軍が天下をとることを阻止するために、その同盟軍に加わり、機会を狙って謀反を起こすことを胸に秘めた武将赤池義清であったが、その巨大な軍事力を知るにつれ、謀反による切り崩しは容易ではないことを悟った。

同盟軍の軍事力は、赤池義清の保有する軍の20倍にあたる。
まともに戦って勝てる相手ではない。

また、組織の結束力においても侮れないものがあった。
織成猛司と大竹右近の軍事同盟は、対等関係において築かれているといわれていたが、内にはいってみると、それは異なり、織成猛司を頭に据えた組織構造になっていた。

大竹右近がその座を譲ったのは、カリスマ性において織成猛司に、とても敵うものではなかったからだ。

大竹右近はキリスト教の力を悪用して民を洗脳し、領土を拡大していった悪知恵の働く男である。
圧倒的なカリスマ性をもつ織成猛司と頭の座を争うことよりも、素直にその座を譲り、陰の主役として織成猛司を操ったほうが、得るものが大きいと考えたに違いない。

大竹右近は、他人を洗脳する力においては、織成猛司よりはるかに長けている。
表面上は織成猛司を立てながらも、その洗脳力を使って織成猛司を手のひらで転がし、己の思い通りの政治を行う。
それが大竹右近のやり口であった。

また大竹右近は、その洗脳力を駆使し、組織力の強化も図った。
それは、強力なカリスマ性を備えた織成猛司の力を借りながら、巧みに部下を洗脳し、彼らの織成猛司にたいする忠誠心をさらに強めることにより、規律のとれた組織をつくりあげるという計略であった。

悪知恵とはいえ、優れた頭脳を持つ大竹右近は、手強い相手である。
そのような知将大竹右近が、織成猛司への忠誠心を悪用して築いた組織を相手に謀反をおこせば、頭の仇討ちで猛烈な逆襲を受けるに違いない。

そうなれば、赤池軍は全滅だ。
それこそ、三日天下で終わる。

「どうしたものよのう、寛平」
赤池義清は頬杖をつきながら、軍師寛平に言った。

「大丈夫でござります」弱気な赤池義清の尻をたたくような力強い口調で軍師寛平は答えた。「逆に大竹右近の洗脳力を活用すれば、勝機は見いだせます」

「何、それはどういうことじゃ」
赤池義清は頬杖をはずした顔を、軍師寛平のほうに突き出した。

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