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第七十八話 頼りない味方

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「逃げないでくださいよぉ」
ケンシロウは、大慌てで登校しようとするアルトの背中に、情けない声を投げます。

しかしアルトはケンシロウに一瞥もくれず、「じゃ、頑張って」という励ましだけを送って、食堂を出ていきました。

「ひどいなぁ、アルトさん」
ケンシロウはショボくれた声を漏らします。

「大丈夫だよ、ケンシロウ」代わりに、そよ風家のアイドル、青空が頼もしいことを言ってくれました。「ボクがついているから」

「ダメよ」ミントはピシャリと言うと、青空の前にトンとかわいらしい絵柄のついた鞄を置きます。「そんなこと言って、ずる休みしたいだけでしょう。さぁ、早く食べて、幼稚園にいくわよ」

「え~っ」青空はかわいいほっぺを膨らませます。「ママと別れたくない」

「ダメ、そんなこと言っちゃ」ミントはフォークでトマトを刺すと、それを青空の口元に向けます。「さっさと食べないと、怖いおじさんが来ちゃうわよ」

「怖いおじさん?」
青空は、差し出されたトマトを頬張りながら首を傾げます。

「そうよ。パパがいま電話で話していたでしょ、そのおじさんと」マリーはそう言うと、今度はそのフォークをケンシロウを突き刺すようにふり下ろしました。「これから、ケンシロウさんを食べに来るって言ってたじゃない」

第七十八話+のコピー_convert_20140713115056


「いやん。怖い」青空は悲鳴をあげます。「ボク早く食べて、幼稚園に行くね」

「そうよ。賢い子ね」
ミントはにっこり笑うと、おびえているケンシロウに申し訳ないといった感じで手を合わせます。

「でも、本当に弱ったなぁ…」
そよ風は受話器をおくと、途方に暮れたような声をあげました。

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★あらすじ★
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Author:マウントエレファント
アルパカとバラとスプリング、つまり春(おまえはルー大柴か)を愛するナイスミドル?なサラリーマンです。でも同僚には、そんな趣味、ばらしません。キモイっていわれますから。残念!(古っ!)

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